親知らずを放置しない

痛みや腫れなどのトラブルを起こしがちな親知らずですが、一度でもトラブルを起こしたことがある親知らずを放置してはいけません。
まずは以下の項目に当てはまるかどうかチェックしてみて下さい。

親知らず

親知らずの抜歯が必要な人とは

・以前、歯科医師に親知らずを抜いた方が良いと言われたことがある
・親知らずに痛みを感じるときがある
・親知らずが横向きに生えている
・親知らずが中途半端に生えている

親知らずを抜かないリスク

むし歯や歯周病の原因になる

親知らずが斜めに生えていたり、半分だけ生えていたりする場合に親知らず周辺は歯磨きの磨き残しが生じてしまいます。そのためプラークが溜まりやすく、親知らずがむし歯や歯周病になるリスクも高くなってしまいます。

大事なときに痛みが生じる

親知らずの生え方に問題があると、炎症を起こして痛みが生じることがあります。しかも重要な仕事が入っている時や妊娠中に限って痛みが出やすい傾向にあります。これは疲労やストレスで体の抵抗力が落ちていたり、ホルモンバランスが崩れていたりするためです。

健康な隣の歯に悪影響を及ぼす

親知らずの生え方に問題がある場合にそのまま放置していると、隣り合う健康な歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。そうなると親知らずの抜歯だけでは済まず、複数の歯の治療が必要となってしまいます。

処置の流れ

01:診査・診断

レントゲン写真にて概略の診査・診断を行います(必要に応じてCT撮影をする場合もあります)。親知らずの根元付近には大きな血管や神経が走っているため、角度や位置関係を確認します。

02:ご説明

診査・診断の結果をもとに、抜歯すべきか経過観察にすべきかを判断し、丁寧にご説明いたします。不安なことや不明点がございましたら、お気軽にご相談ください。

03:体調確認

抜歯をする場合は処置日に当院へご来院いただき、体調確認を行います。

04:麻酔

抜歯処置の際に痛みが出ないように麻酔を行います。麻酔自体の痛みを心配される患者様もいらっしゃいますが、当院では麻酔自体も痛くないように工夫していますのでご安心ください。

05:抜歯処置

抜歯を行います。早ければ1分程度、難しいケースでも30分以内で終わります。少しでも患者様の負担を軽減できるよう処置いたしますのでご安心ください。抜歯処置が済んだら、止血確認をして終了です。

06:予後の確認

多くの場合は1週間後に抜糸をします。なお、個人差はありますが抜歯後の腫れや痛みは1週間程度で治まってきます。抜歯した箇所はくぼんでいるため食べ物が詰まりやすかったり、手前の歯が知覚過敏になったりすることがありますが、歯肉が治り骨が治ればこのような症状は解消されます。

抜くか抜かないか迷っている方へ

抜歯
抜歯が怖いということで歯科医院への足が遠のいている方は多いと思います。
しかし親知らずを放置したままでいると、むし歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。
当院を受診したからといって「すぐに抜きましょう」ということはありませんので、ご自身がどのような状態なのかを診断を受けてじっくりと相談していきましょう。